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February 28, 2005

横浜港を望むラウンジで、クリエーターの交流サロン

2005年2月26日、SOHO横浜インキュベーションセンターで開催されたハマクリ・イブニング Vol.8 に、はまことりも参加してきました!

hamacri01.jpgハマクリ・イブニング」はクリエーターが自らの立ち位置を、自ら築いていこうという目的で集まり交流するサロン形式のイベントで、毎月開催されています。すでに8回目を数える今回は40人ほどの参加者で賑わいました。定例会場のSOHO横浜インキュベーションセンター(シルクセンター6F)ラウンジは、横浜港を一望する絶好のロケーションの、文字どおりの「サロン」で、アルコールと軽食付きのミーティングはいつも和やかな雰囲気の中、時々シビアな話題も交え進行します。
Vol.8では、3DCGの最新動向などデジタル系に限らず、恐竜絵本の作者や、特殊メイクのアーティストの等アナログの良質な仕事の紹介もあり、興味深い内容であっという間の3時間でした。また(株)SOHO代表の斉藤裕美さんから、横浜にデジタルコンテンツの取引所を開設しようという「横浜クリエイテ ィブ・ポート・アカデミー」の構想の発表がありました。交易の街横浜の歴史を継いで、国際デジタルコンテンツ商取引所・売買流通市場・教育機関を、山下ふ頭に設置しようとする構想です。
そして、トリエンナーレ期間中にはSOHOラウンジを解放して交流パーティを催したいと構想中とのことでした。

また、今回のイベントで、はまことりはフリーペーパー増刷版を配付してYCANと横浜トリエンナーレ 2005 のPRを行いました!


■横浜に集結しつつあるデジタル系クリエーターhamacri02.jpg「ハマクリ・イブニング」を主催するのは、円谷プロのデジタルスタジオ立ち上げ、「URTRAMAN」のCGを手掛けるなど日本におけるCGの草分けのひとり、渡部健司さん率いる「デジタル・キャンプ!」です。次世代を担うクリエイターや作家、プロデューサーを 育て、世界に向けられる映像コンテンツを生み出していきたいと考えた渡部さんが、拠点として選んだのが横浜でした。クリエーターにとって最も重要なのは「環境」という視点から、新しい事業を横浜で展開すべくSOHO横浜インキュベーションセンターに拠を構え2004年から活動を開始しています。
hamacri03.jpg横浜では、最近、「デジタル・キャンプ!」の他にも、東京で活躍しているトップレベルのグループが横浜に本拠地を移して、事業を展開するケースが相次いでいます。「Evolution Cafe」を開催している「NPO法人クリエイティブクラスター」、今秋にパシフィコ横浜で開催予定の「Design IT!」、IPラジオ局「Portside Station」など目白押しです。それぞれの主宰者に「なぜ、横浜に?」と質問したところ、異口同音に 「環境の良さ」とのこと。都市部が港に隣接して開放感があり、歴史的建造物のリノベーションや街並の良さということに加えて、横浜市が「文化芸術創造都市-クリエイティブシティ・ヨコハマ」の施策を打ち上げて、受け入れ体制が整いつつあるということが大きな要因でしょう。そして、横浜がもともと持っている環境のポテンシャルと、市の思惑がうまく合致して、青写真通りの「クリエイティブシティ」が実現するには、クリエーターや市民の創発的な活動が欠かせないと思います。トリエンナーレや開港150周年という大きなイベントを機に、行政任せにしない、それこそ「創造的」なアクションが何よりも必要なのではないでしょうか。(Ushinosuke)


February 24, 2005

ワークショップに行ってみよう ~Gomaのワークショップ

Gomaのワークショップに参加!@BankART Studio NYK

2月18日から始まった、「食と現代美術」展。この展覧会に関連して、いろいろなプログラムが行われます。プログラムは直接アーティストさんとお話できたり、創作の一端に触れられたりするチャンスでもあります。軽い気持ちでぜひぜひ参加してみてください! ご参考までに、20日に行われた、料理創作ユニットGomaさんのワークショップの模様をレポートします!

gomatop.jpg
ワークショップのテーマは「dress up sweet!」。その名の通り、ケーキと、チョコレートでできたドレスのイラストにデコレーションを施しました。ケーキもチョコレートもGomaさんの作品。それにみんなで手を加えるということは、つまり、参加者とGomaさんのコラボレーション作品ができる、というファンにはとっても嬉しい企画なんです。Gomaさんはかわいらしい女性3人組のユニット。食べ物を中心にして、日常の楽しいことや嬉しいことをさまざまな形にして製作中です。作品からはいつも、かわいい!楽しい! パワーが伝わってきます。

■つまみぐいOK!
参加者は約20名。20代~30代の女性が中心でした。まずは、展示してあった丸いケーキスポンジをみんなで積み上げます。スポンジは切り取ったりちぎったりして形を変えてもOK。sponji.jpgつくりながら、スポンジをつまみぐいしてもOKです。ハートをつくったり、星型をつくったり、いろんなアイデアが飛び交います。
次に、色とりどりのアイシングを、積み上げたスポンジにかけます。それから、お菓子で飾りつけ。その間も、やっぱりお菓子やスポンジをつまみ食い。わいわいきゃーきゃー、触って食べて、目、舌、手で楽しめました! 目立ったのは、個人個人で独自の世界をつくりあげる姿。cakesekai.jpg
お城と城壁をつくったり、中国風の庭をつくったり、ケーキの中にさまざまな世界が同居しました。gomamoji.jpg↓スポンジでつくられた「GOMA」の文字。



■ほんとにドレスアップ

次は、壁に展示されていたチョコレートで描かれたイラストをドレスアップさせます。1パーツを2、3人で担当。チョコやお菓子で宝石をつくったり、リボンをかけたり…。みんながばらばらに作った世界が、合わせた時にどうなるのでしょうか?! 

tezyun.jpg

意外ときれいで、みなさんびっくりです。(ちなみに、はまことりは向かって左肩を担当しました!)
chocob-a.jpg
出来上がった作品に、Gomaさんも喜んでいました。作家さんの人柄に触れたり、作品へのお話を聞いたりできるのも、ワークショップの楽しみ。
今回つくった作品は、会期中展示されます。会場に行かれたら、チェックしみてください! ケーキもチョコレートも、ひとつひとつのパーツの個性と、それがあわさった全体の両方を見ると、違う楽しみ方ができそうです。

(ばななわに)

↓Gomaさんも記念撮影
Goma.jpg



関連プログラムはこれからもまだまだあります!

■ワークショップ ※要予約 1,500円(材料費または食べ物付き)

●2月26日(土)14時~:みかんぐみ「塩卓で食べよう」HANA-YAのティーパーティー
 ※20日に行った「塩卓をつくろう」の第2弾。前回つくった塩卓で、HANA-YAさんのティーパーティを開きます。塩卓(えんたく)は塩でできた円卓です。みかんぐみは、ユニークなアイデアで活躍する建築家のユニット。横浜トリエンナーレ2005では会場構成も担当します。HANA-YAは、BankART Studio NYKから少し歩いたところにあるカフェバーです。実は「塩卓をつくろう」には、はまことりも参加しました。約3時間かかり、かなり頑張ってつくりました。塩のテーブルなんて滅多に見られないので、この機会にぜひ。(下写真)砂糖で固めた塩卓。器型のこの上に塩をいっぱいに入れて塩卓にするそうです。完成が楽しみ!entaku.jpg

●3月4日(金)19時半~:CUELのワークショップ+パーティー
料理ユニットCUELのワークショップ。
セクシー切り口でお寿司やら、シャラポプワすまし汁やらを作る予定です。
なんでセクシー?…というのは、セクシーボディチョコレートの展示に触発されたからでした!

●3月5日(土)、6日(日)14時~:藤浩志「ビニプラワークショップ」
生活の中から、主に食品のゴミを99%捨てない生活から生まれたビニプラプロジェクト。ペットボトルを使って一緒にカヌーをつくったり、食品のパッケージを使ってバックをつくります。
●2月27日(日)、3月5日(土)、6日(日)、31日(日)?13時~ ?16時~:深沢アート研究所「こども造形ワークショップ」
深沢アート研究所は、こども造形や緑化に関わる活動を国内外で展開。アートな造形を楽しみましょう!※小学生以下対象
2/27(日)13:00-14:40 コンビニおかしの探求造形
2/27(日)16:00-17:40 色を作って食す。いろんなモヤシで制作&食べる その1
3/ 5(土)13:00-14:40 野菜スタンプで大きく描こう
3/ 5(土)16:00-17:40 パルプで寿司作り
3/ 6(日)13:00-14:40 偽ラーメンつくり
3/ 6(日)16:00-17:40 いろんなモヤシで制作&食べる その2
3/13(日)13:00-14:40 おかしの形で自由工作
3/13(日)16:00-17:40 チョコレートのドリッピング制作

■シンポジウム+α ※要予約 1,500円(食べ物付き)

●2月28日(月)19時半~:林のり子「ブナ帯食ごよみ」お話会+α
ブナ帯の食文化から縄文時代の食まで、幅広く研究する食研究工房の林のり子さんのお話会。ブナ帯弁当のワークショップも行います。
●3月1日(火)19時~:榊弘太+緒賀道夫「芸術麦酒プロジェクト」
横浜ビール株式会社醸造長の榊さんと、横浜市緑政局の緒賀さんによるビールとラベルデザインのレクチャー&パーティー。ペルリ、浜梨麦酒などの芸術ビールに引き続き、ラベルプロジェクトを広く展開していきます。
●3月3日(木)19時半~:井上明彦「モダニズムの食卓」
京都市立芸術大学の教授であり、アーティストでもある井上さんのレクチャー。食と美術の深いお話し。
●3月6日(日)14時~:岩淵潤子「Food for Art 2」ゲスト梅若猶彦(能楽師)
能楽師の梅若さんが「ショートケーキ食べたるで」という演目を披露してくださいます。
●3月12日(土)14時~:BOAT PEOPLE Association 「Floating CAFE!!~バージ船とテクノスケープから水上空間を考える」
水辺の前のBankARTで、内水面利用の可能性についてシンポジウムとパーティ。海から食材が届きます!
●3月13日(日)15時~:アトリエワン「コタツミーティング」
横浜トリエンナーレ2005で会場構成も担当するアトリエワン。作品である巨大コタツ「コタツパビリオン」の中で、アトリエワンとミーティングしましょう!

申込・お問合せ
BankART1929オフィス
TEL:045-663-2812 FAX:045-663-2813
E-mail:info@bankart1929.com
http://www.bankart1929.com


February 22, 2005

横浜トリエンナーレ 第4回作戦会議の報告

2005年2月19日、BankART1929 YOKOHAMAにて横浜トリエンナーレ 第4回作戦会議が開催されました。前回までのグループごとに机を囲んで話し合う形式と違って、今回は大勢の参加者が座る正面で横浜トリエンナーレ2005の総合ディレクターの川俣正さんが、まずトリエンナーレの概要と地域との関係を説明し、その後、参加者と意見交換するというものでした。

■横浜トリエンナーレ2005の紹介
まず、横浜市の文化芸術都市創造事業本部トリエンナーレ担当部長の石原敏明さんより挨拶がありました。石原さんは横浜トリエンナーレを続けていくことを深く思っています。以前訪れたベェネツィア・ビエンナーレのように横浜トリエンナーレが「市民のもの」となるよう祈っているとのことでした。
kawamata1.JPG
次に、総合ディレクターの川俣正さんが横浜トリエンナーレ2005の概要を説明しました。川俣さんは、時間が無いことを逆手にとって、すべての企画が「見切り発車」にならざるをえないとしても、そのことでむしろ展覧会に躍動感が出てくるので面白いものになる、と肯定的にとらえようと提案を行いました。そして、限られた時間の中で、いかに今まで見た事ないような楽しく面白い展覧会を作るかを考えていると発言しました。また、横浜トリエンナーレ2005自体は既に始まっていて、会期である9月28日~12月18日も通過点にすぎないとも述べました。会場からは、「今回の展覧会のスタイルは川俣さんが作家として作品を作る時のワーク・イン・プログレスのスタイルのようだが、展覧会を個人の作品として意識している部分もあるのか?」と質問がありました。それに対して川俣さんは「私のいつものやり方を特に意識して持ち込むというのではないが、限られた時間と条件の中ではこのやり方しかないし、それがいちばんうまく行くと思う。あくまで皆で展覧会を作っていきたい」、と答えました。

■川俣さんを支える人たち
現在、既に多くの人が川俣さんをサポートしています。
まず、3名のキュレーターが紹介されました。そのうち、山野真悟さん(ミュージアム・シティ・プロジェクト運営委員長)は現在タイから中国へかけて作家探しに出掛けているため欠席でした。天野太郎さん(横浜美術館学芸員係長)からはメイン会場である山下埠頭の倉庫について、「外なんだか内なんだかわからないような空間。だからこそ、面白いことができそう」と述べ、芹沢高志さん(P3 Art and Environment ディレクター)は「川俣さんを中心に、とにかくやっていこうと思う。例えば、会場内にラジオ局を作ることや、休憩所を設けるために事前に市民から椅子を提供して頂くとか考えている」とのコメントがありました。芹沢さんはコラボレイティブ・ワーク担当で、市民との関わりをいろいろ検討されています。私たち「はまことり」の活動にも熱心に耳を傾け、今後のはまことり会議にも参加の意向を示されました。
写真家の安斎重男さんも、川俣さんのサポーターのひとりです。先日、はまことりが発行するフリーペーパーの創刊準備号にも、安斎さんが撮影した若き日の川俣さんの作品を掲載させていただきました。安斎さんは、30年あまり現代美術の記録を撮り続けてきた経験からトリエンナーレの記録を担当するとともに、川俣さんへのアドバイザーをつとめます。安斎さんは「(横浜トリエンナーレ2005が)終わった時、あー、やって良かったな、と思えるようにしたい。」とのことでした。
その他、前回の横浜トリエンナーレで作家として関わった人たちもアドバイザーを務めることになっているそうです。
amano.JPGserizawa.JPG

(画像左が天野太郎さん、右が芹沢高志さん)

■ボランティアについて
次に横浜トリエンナーレ2005においての地域や市民との関わりについて説明がありました。
まず、ボランティアについて話されましたが、現在、川俣さんが考えている在り方は大きく次の1~3の3つです。

1、横浜トリエンナーレでの実質的なボランティア活動
・トリエンナーレ開催に向けての実質的な補助
・トリエンナーレを支える実動部隊としてのボランティア
・対象はどこのどのような立場の人でもかまわない(横浜市民であろうが他の地域の人であろうが、男女を問わない)
・それぞれの部会で定期的にミーティングを重ねる

2、関連イベントとの関わり(何らかトリエンナーレと関係を持つもの)
・自主企画でトリエンナーレを盛り上げるにしても、トリエンナーレとなんらかの関係を強く持つもの。
・日時、場所以外、なんらかの関係性をトリエンナーレと持っているもの(企画コンセプト、連動イベント、その他)
・トリエンナーレ参加作家の関連イベントのサポート
・トリエンナーレ関連イベントのサポート

3、全く何も関係を持たないもの(同時期に何かを行うということ、あるいは横浜市民ということのみにおいての関わり方)
・自主企画で自主的に何か行う
・同時期に横浜市内で展覧会を行う
・トリエンナーレと関係を持たない 
・その他

特に1、において、現在考えている活動メニューは次の通りです。
1)参加アーティストの作品制作補助
2)各イベントの企画と実施活動
3)作家アテンド
4)編集、ドキュメント制作
5)会場運営
6)展示監視、管理、解説
7)その他

また、上記の各ボランティア活動グループに対して、それぞれ事務局・会合場所として旧関東財務局内の建物の部屋を確保されるそうです。そして、各部会の活動はトリエンナーレ事務局と連帯をとりながら、それぞれの部会の自主性に任せるとの事でした。ボランティアとしてに参加するには「ただ漠然と」でなく、各自が主体となって、さまざまな人とコミュニケーションをとったり、勉強や体験を積極的に積み重ねていくことが必要となるでしょう。
また、そのこと自体が大きな意味で作品体験することにもなる言えるようです。

annzai.JPG
ボランティアの在り方について、安斎さんもご自身の経験を踏まえた上、意見を述べました。
「展覧会自体に対する興味の持ち方もさまざまあるように、ボランティアの受け止め方も色々あって良いのでは。要は、ボランティアに興味のある人たちが、どの部分で関わりたいかという個人的な関わり方の欲求と、参加可能な条件をリサーチし、整理して方向づけることが必要。」とボランティアをする側、される側、両者にとって充実したものとなるようアドバイスしました。


■本展ボランティアチーム竹原さんより
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本展ボランティアチームの竹原さんは「川俣さんの話を聞いてわくわくしている!」と嬉しそうに語った後、現在のボランティアチームの「思い」を紹介しました。
まず、横浜トリエンナーレ2001において残念だったことがあげられまいした。その内容は、せっかくボランティアをやりたいと思った人でも審査でふるいにかけられて参加できなかったり、監視ボランティアについてボランティアが業者に使われたことなどです。今回はそうならないよう、ボランティアをやりたいと思った人たちが主体となって「気分は遊び、気持ちは本気」を胸に、ボランティアマインドを共有しながら参加したいとのことでした。

■本展出品作家として参加!?
また、横浜トリエンナーレ2005の本展を面白くするような企画があれば提案して欲しい、との呼びかけもありました。条件としては、展覧会全体のテーマに沿って、かつキュラトリアルメンバーの構想する企画に合致するものであれば、とのことです。これについては、詳細が分かり次第、またお伝えします。

■これから始まる!いや、既に始まっている横浜トリエンナーレ2005
最後に参加者と川俣さんの意見交換の中で、既に横浜でアート活動をしている人たちから「周辺企画はどういう基準で本展と区別するのか?」など、本展と自分たちの活動の距離についての質問がありました。すると、川俣さんより「現在、活動している人、これから活動したい人、とにかくやりたい人たちで作っていきましょう!」との言葉がありました。
そして、これから頻繁に旧関東財務局に集まり、何度も話し合いを重ねて納得のいくものを作ろうとの提案もありました。

ちなみに、その旧関東財務局ですが、現在、下記のような使用を考えているそうです。
・横浜トリエンナーレアーカイブとして一般の人が自由に入れて、資料、カタログなどの閲覧が出来る。
・トリエンナーレ関係の各部会事務局。
・ボランティアミーティングルーム。
・セミナールーム(トリエンナーレ学校)
・自主カフェ
・学生ボランティア事務局・川俣ゼミ(勝手にトリエンナーレ)
・アーティストスタジオ(ホームスティ)


zenntai.jpg今回の作戦会議の参加者は、なんだか皆、既に横浜トリエンナーレ2005の渦の中に巻き込まれているようでした。勿論、はまことりもその中に含まれます。
現在、はまことり自身、多くの方に助けられ、少しずつ成長し、活動の幅も広がっています。
これからも「市民の視点」ということを忘れず、今以上、皆さんにとって分かりやすく、楽しめる情報を提供したいと思います。同時に、一方通行の広報にならないよう、是非皆さんと情報・意見交換もさせて頂きたいです。(ドイ)


はまことり、作戦会議交流会後の2次会を行いました!

2月19日(土)、横浜トリエンナーレ2005の作戦会議交流会の後、BankART Studio NYKではまことり主催の2次会を行いました。

050219_22.jpg参加者は約20名。雨風の強い厳寒の中を、皆さん本当にありがとうございました。
インターネットラジオを企画されている方や、横浜アートプロジェクトのメールマガジン編集長、横浜トリエンナーレディレクターの川俣さんなどなど多彩な顔ぶれの方々に参加いただきました。
最初に、はまことりの現在の活動の中心になっている編集作業についての話や、人員募集のお知らせ、そしてフリーペーパー立ち上げと今後の目標についてのお話をさせていただきました。

050219_21.jpgその後はフリートーク。「各団体やアーティストとの「連携」をもっと高めるには?」「おもしろいことをやろうとしている集まりはたくさんあるのに、うまく外部に伝わっていないのがもったいない。広報機能をもっとしっかりすべきだと思う。特に横浜って、都内には無い独自の文化や財産があるんだから!」など、ジャンルもさまざまに話しが飛び交いました。


050219_3.jpg「何かやりたい」と思っている人が集まると、お話をしている間にいろいろな可能性が見えてきます。でも実現するためには決断力と行動力が必要! 少しずつでも形にしたいものです。
2次会は今後も定期的に行う予定でいます。興味のある方はご参加ください。「何かしたい」というぼんやりとした欲求をお持ちの方も、「こんなことがしたい」「こう関わりたい」という具体的な欲求がある方も、どちらも歓迎です。(ばななわに)


February 18, 2005

南條史生さんへのインタビュー

横浜トリエンナーレ2001でアーティスティックディレクターをされた方へのインタビュー第2弾!今回は、現在、森美術館の副館長をされている南條史生さんです。日本に限らず、世界各国の展覧会でキュレーターをされた経験も踏まえ、横浜トリエンナーレ2005が成功するためにはどうしたら良いかなど、色々お話を聞かせて頂きました。

nannjo2.JPG1949年- 東京生まれ。慶応義塾大学経済学部・文学部美学美術史学専攻卒業。
1978年- 国際交流基金芸術交流部門展示課プログラムディレクターとして活動
1986年- ICA ナゴヤ ディレクターとして設立運営に参加
1990年- インディペンデント・キュレーターとして活動
     同年ナンジョウアンドアソシエイツ(株)設立
2000年- 森美術館副館長就任



1、横浜トリエンナーレ2001について?
今振り返って、率直な感想をお聞かせ下さい。
まず、いろいろなことを学びました。やはり美術館の展覧会とも違うし、規模が大きいという理由で普通と違うこともある。さまざまな事件が起こる前で、次々にそれを解決する決断力も必要になる。そういう細かい判断の積み上げで、全体が出来ている。それを通り抜けたという実感が、残る。
しかし今度は時間もないし、もう少し規模が小さくてもいいかもしれない。一方、あれだけ規模が大きかったからこそ、ジャーナリストにとりあげられた効果もあった。文化事業は規模が大きいほどうまくいき、小さいと無視される傾向がある。ただ、規模が小さくても効果が上がれば良いと思うので、2回目は作家は60~80人くらいで良いかもしれないね。

ディレクターが4人いたことについて
なんでも入る「メガウェーブ」っていう、大きなフレームがあって、その中で複数のディレクターがそれぞれにやっていた感じがした。もっと全体で何か訴えかけるメッセージがあっても良かった。自分としては四者四様では弱いので、最後まで全体がひとつのものとなるよう努力したつもりだ。建畠晢さんも同じ考えで、彼の選んだ作家と私の選んだ作家は、混ざって展示されていたんです。

アートに関心のない人にも来場してもらうよう工夫したことを具体的に教えて下さい。
あらゆる努力をした!
メディアに載せるため、色々なストーリーを考えた。(例えば、巨大なバッタがビルにとりついているとか、子供達がワークショップをしているよ、といったようなもの)
また、商工会議所、婦人会など地域のグループに出向いて個別に説明したり、協力を訴えた。更に、若者にも来てもらうよう学校にも出向いて説明したり、参加を呼びかけた。
その他にも、町の中に出て行き、効果的な場所にアート作品を置いて町とのつながりを作って行くことも考えた。その結果、駅から見える作品(例えばチェ・ジョンフアのフルーツ・ツリーや、クイーンズ・モールの中の様々な作品)などを設置した。

横浜トリエンナーレ2001に関わった方たちのその後の生活において、関わる前と何か変わったことはありますか?
1年くらい、かなりの時間をつぎ込むため、トリエンナーレが終わると直ぐに元に戻れない。非日常から、日常に戻れないという感じがある。ドクメンタなんかやると、廃人になるといわれているけどね。


2、横浜トリエンナーレ2005について
横浜市からの報告によると、川俣ディレクターは横浜トリエンナーレ2005を「場との関わり」「見る人と作る人との対話」「作るプロセスを楽しんでもらう」ということに意識したいとの事ですが、これらについてどう思われますか?
川俣さんはアーティストだからこのように考えたのでは?作家なので自分のアイデンティティを考えた時、作る人と、観客の対話を重視している。それに作るところを見せていくこと事態をイヴェント化しようとしているのではないかな。横浜市の立場としては「横浜」という土地や「市民」を意識するのは当然だろうと思うけど、そういう考え方は行政とは波長が合っていると思う。
しかし、国際展は地元だけ見ていたら失敗する。国際的な評価も、計算に入れなければならない。そういう意味でハードルは二つある。そこが、こうしたイヴェントの大変なところだ。

では、今必要とされている国際展とはどういうものだと思いますか。最近の国際展は「どの地域も似たような感じだ」とも聞きますが、そのことも踏まえ、いかがでしょうか?
世界中の国際展を実際に見て周り「どの国際展も似たようなものだ」と言っている人は、実は世界中でもほんのわずかの人数しかいないだろう。その人たちの言っていることを基準にしても実は、それほど意味はない。翻ってみれば、日本の一般の観客は普通、国際展とは何か、そこでどのような作品が紹介されているか、たぶん全く知らないわけです。その人たちに、こんなアートの世界もあるよ、こんなことを世界中でやっていますよ、インドやブラジルでさえ、やっていますよ、ということを伝える必要があると思う。でも日本では、なにしろ初めてのことだから、まず知ってもらうだけでも重要だ。
しかし、一方どうせ開催するなら国際的な評価を得たいと思うのも当然だ。そのためには、一つの方法として、開催国、開催地域の特長を出すことが大切だろう。
以前、上海ビエンナーレが行われた時、上海の中身は、国際的に知られたアーティストが入っているけれど、同時期に開催された広州市のトリエンナーレでは中国の作家ばかりが展示された。だから広州がドメスティックだということで評価されないかというと、そのときは上海ビエンナーレよりも面白いと評判が大変良かった。だから、横浜トリエンナーレでは日本とアジアの作家を沢山見せることも一つの戦略になると思う。しかし、アジア・ビエンナーレやジャパン・ビエンナーレになってもいけない。作品にユニークなものをきちんと出せれば良いと思う。そして、その作品は、あえて横浜で作らなければならないわけでは無いと思う。作ってもいいけど、それが条件でなくてもいいのではないかな。
また、国際展の観客には開催国の観客、開催地域・市の観客、国際的な観客などの評価基準が複合的に要求されているが、それぞれの観客の評価基準は全部違う方向を向いている。そのバランスをいかにうまくとるかがアーティスティック・ディレクターの仕事であり責任でもある。全体のメッセージがバラバラになっていると意図が伝わらない。また純粋にいい作品だからということだけで、展覧会をやっても人は見にこない。キュレーターの仕事には広報戦略や経営的な視点も必要だ。

このことから、キュレーターという仕事とは何かという問いにたどり着く。どうも今回の経緯を見ると、キュレーターは、作家と作品を選ぶだけの仕事と思われているのではないだろうか。だから、仕事は趣味の問題と思われる。アーティストのリストをつくるのなら誰にでもできそうだと思われがちだが、実際は違う。まず、企画のコンセプトを最近の思想などを参照したり、ジャーナリスティックな問題にのっとって、様々な角度から検討し、どのような形で作家を選択するか考える必要がある。そして展覧会のためのPR戦略も練り、予算が足りないときには資金調達に走る。そうしたことの全体が全体として表現であり、プロフェッショナルな仕事を構成している。
このようにキュレーターの仕事は幅が広く、また展覧会は彼の表現でもあるとすると、今回の横浜トリエンナーレでも、まず場所を決めるのでなくディレクターを決めることが先であったと思う。2001年の横浜トリエンナーレが終わった時点で次のディレクターを選考し、その人と共に場所を探すべきだった。
(ちなみに南條さんは赤煉瓦倉庫に思い入れがあったとのことです。2001年はパシフィコがメイン会場でしたが、赤煉瓦倉庫も利用することになりました。また、横浜市内の廃墟ビルや山の手の洋館などの再利用を考え、ぎりぎりまでその許可を得るべく、奔走したのですが、図面がないなどの理由で許可が下りなかったとのことです。)

横浜トリエンナーレ2001の会期中、9.11のテロ事件が起こりましたが、南條さんの立場で何かしようと思いましたか?
9.11に反応した作家はヲダ・マサノリのみ。彼は自分のインスタレーション作品をカバーやガムテープで封鎖し、沈黙を演出した。私自身は彼に多大のシンパシーを持ったけれど、特に何もしなかった。何をすれば良いか分からなかった。ただ、この事件後、赤レンガ倉庫に置いたオノ・ヨーコの貨車の作品の意味が深まったと思う。あの作品が、一番意味が重かったような気がする。なにか人間の宿命、暗い部分、そして生きることの希望を重層的な意味として、抱えていたのではないか。その意味がテロによって、鮮明になった。

横浜トリエンナーレ2005に関わることについて
時代性を出すために若い人がどんどん出ていくようなものになると良いのではないか。やはりトリエンナーレは、若いアーティストの世界に向けての窓口であるべきだし、事実そうなっている。それは、キュレーターの自負であり、また責任でもあると思っています。また日本の美術を、世界の中に位置付けるという大きな責任も負っている。やはり極東の島国で、クール・ジャパンといわれても、いろいろな国からは遠い。そういう日本の現代の文化・芸術を、世界に知ってもらう、という役割があるでしょう。50年代からヴェニス・ビエンナーレにアーティストを送りつづけてきたが、それはいつも売り込みだけで、対等な関係ではなかった。横浜トリエンナーレはそうした一方通行の世界との関係を是正する大事な役割も負っている。

3、ご自身の今後の活動や夢について
森美術館では今以上に現代美術の若い作家を紹介したい。もうちょっとビビットな感じのひねりのある企画がしてみたい。
一方、それと同時に新たな国際展に関わりたい。国際展はすべてにおいての幅が広く、パブリックなコミュニケーションの場となる。また、この一瞬の状況を切り取る、という感覚も面白い。
国際展を開催する“場所”については、いつか“とんでもない場所”でやってみたいと思っている。たとえば、ヨルダンの遺跡の中とか、沖縄の島々の古い日本家屋とか。自然や歴史とアートを対話させてみたい。

4、横浜トリエンナーレに関心を持ち「はまことり」ブログを見て下さる方に一言お願いします。
横浜トリエンナーレに関心があるのなら、是非意志を表明して欲しい。サイレントマジョリティ(多数派の意見があるのに公の場で意思表示をしないため、声の大きい少数派の意見が勝ってしまうこと。)にならないように。

ということで、皆さんも「サイレントマジョリティ」にならぬよう、ちょっとしたことでも良いので是非、コメント下さい!
南條さん、お忙しい中、貴重なお話をたくさんして頂き有りありがとうございました。(武田、ドイ)


February 14, 2005

制作現場の体験取材へ!【花咲町アートプロジェクトpart1 Artist in house - アーティスト イン ハウス - 】

いよいよ今週19日土曜日の作品お披露目に向けて制作真っ最中の、花咲町アートプロジェクトpart1「アーティスト・イン・ハウス」現場へ体験取材に行ってきました!


虹色の紐ロープで住居として機能を失った建物の、成長への想いを形にした「~line-drawing ~rainbow chaser(空想家)」というイラストレーションを制作された「Design Group ハレのちクモリ」(さとうかずゆきさん、山本ゆきこさん、Takeさん)のワークショップを、一足お先に体験してきました。

050214_3.JPG急な階段を上りきった所に、ひっそりとある空間にて、山本ゆきこさんの「では、まず好きな色の紐を選んでください」という問いでワークショップはスタートしました。好きな色と聞かれて、妙に戸惑いつつ、その一本を手にすると、次は「好きなところに好きな様に、紐を掛けていってください」とのご指示!「好きにやる」って簡単そうで、実はむつかしい!特に社会人生活で指示通りに正しく行なうことを求められ続けてきた脳には、かなり刺激的な言葉。躊躇しながらも、恐る恐る紐を天井のフックにかけ、次に既に掛けてあった紐とクロスさせ、最後に床のフックに引っ掛けて、フー!一つ出来り。段々とアート魂が刺激され、あれも、これもさーどうだっと!紐を掛けてはまた掛けるを繰り返し、ふと眺めてみると!なんだかアート作品らしく!?見えてきました。

メンバーのTakeさんとさとうかずゆきさんが、生みの苦しみを!?味わった後の満足そうなわたし達の顔を見て、今回の紐作品のインスタレーションをみるベストな時間は、日が沈んだ後、午後5時から午後6時ぐらいの間だと教えてくださいました。照明の光で、表れる紐の影が美しいとのことです。

私達の作品はワークショップ参加者第一号作品としてオープニングで公開され、また6番目のアーティストとして紹介されることとなりました!作品タイトルやコンセプトも発表してきました。今回の体験取材で作成した「はまことり」の作品は、次のワークショップ参加者が現れるまで残り、その後は作品がいろんな人の感性で変化して行きます。

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□作品タイトル:はまことリンク

□コンセプト:横浜トリエンナーレ市民広報チーム「はまことり」の活動ほかトリエンナーレの活動がいろんな方とつながって広がっておくよう、願いを込めてつくりました。

感想:心の中のものや個人の性格がどんどん表現されていくようで、とても熱心にやりました。興味深かった。



b0005562_1525821.jpg『ヒトの気配』をテーマに、1階と2階の展示スペースで対照的なインスタレーションを出品する「建築妄想狂」の牧田広海さんと見留徹さんの制作現場を覗いてみると、なにやらホラー映画を彷彿させるような薄暗い部屋いっぱいに蚊帳が張られていたり、プロジェクター等映像器具やマネキンが置いてあったり。こちらは現在学生さんチームということで、ここからが制作の追い込み。オープニングが楽しみです!


来場者が作品創作に参加できるというワークショップには、随時参加出来ます。家という日常空間で行なわれる珍しい体験型、参加型のアートを味わってみてはいかがでしょうか。
(takeda)

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横浜トリエンナーレ2005 応援企画
Artist in house 
- アーティスト イン ハウス -
民家を舞台にしたインスタレーション・アート

■会期:2005年2月20日(日)~27日(日) 11:00~18:00 会期中無休
■入場無料
■開催場所:「スペースHAP1」 神奈川県横浜市西区花咲町4丁目128番地の1
JR線・市営地下鉄線「桜木町駅」徒歩7分
      みなとみらい線「みなとみらい駅」徒歩10分
      京急本線「戸部駅」「日の出町駅」徒歩15分
      桜木町駅より北へ500m「雪見橋交差点」西側
      黄色い高層マンションと「茶商組合」間の路地入る

■お問い合わせ: 一級建築士事務所MoNo内 HAP1事務所 045-773-1348

http://blog.drecom.jp/hap/

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February 12, 2005

第4回作戦会議の後、2次会交流会があります!(終了)

皆さんこんにちは。「はまことり」交流会事業部からのお知らせです。
2月19日の第4回作戦会議は、もう申し込まれましたか?当日は、17:30から、「はまことり」主催2次会交流会を開催します。●「はまことり」に参加したい方●飲みたりない方●いろんな人と話してみたい方●横浜トリエンナーレ2005について熱い想いを持っている方など、沢山の方の参加をお待ちしています。(申し込み不要)

詳細は下記の通りです。
■「はまことり」主催2次会交流会内容
日時 2月19日(土) 17:30~
場所 BankArtNYK Pubスペース
内容
17:30~18:00
1.「はまことり」について(5分)
2.編集について(5分)
3.フリーペーパーについて(5分)
4.その他(意見を言いたい方は、ぜひこちらで)
18:00~
「はまことり」でどんなことがしたいか等々 スタッフ&来場者とのフリートーク
●興味のある分野で4つくらいに分かれて、ざっくばらんに語りあいましょう!
「はまことり」に参加したい方は、当日おっしゃっていただければ、即メンバーです。奮ってのご参加、「はまことり」一同楽しみにお待ちしています!
*終了は19:00を予定しています。


February 07, 2005

花咲町アートプロジェクトpart1 続報

花咲町アートプロジェクトの続報。今回は2組の参加アーティストに作品の構想を聞きました。

■ヒトの気配を対照的な手法で表現
~牧田広海さん、見留徹さん
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「初めてこの家に足を踏み入れたときの印象は一言でいえば“不気味”。ヒトの気配は確かに感じる。だけど誰が住んでいたのかわからない、顔が見えない。この廃屋から受けた、そんな感覚を作品に投影しようと思いました」
『ヒトの気配』をテーマに、1階・2階に分けられた展示スペースで対照的なインスタレーションを表現しようとしているのが、牧田さん、見留さんの学生チーム。MoNoの長嶌さんが講師を務める学校で建築を学んでいるのが縁で今回の企画に参加。当初は別々に構想を練り始めましたが、ディスカッションを重ねるにつれ、抱いている印象が同じことに気づき、共に作品を作り上げることになりました。
1階スペースを担当するのが牧田さん。マネキンと天井からぶら下げられたフィルターを重ねて見ることにより、かつてこの部屋で営まれていた生活を客観的に“見ている”ような感覚を呼び起こします。逆に見留さんが担当する2階では、薄暗い部屋で、取り囲む蚊帳に映し出される映像等から外側の気配を感じることにより“見られている”感覚を鑑賞者に与えます。共通するモチーフ『ヒト』に、「見る」「見られる」ふたつのアプローチで迫ります。
「今回の展示は、普通の民家で行われる珍しい形のものでもあるし、普段アートに触れていない人も含めてとにかくたくさんの方に見てもらいたいですね」 050207_11.jpg




■空間は、想いつづける
~さとうかずゆきさん、Takeさん、山本ゆきこさん
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次にインタビューさせていただいたアーティストは、さとうかずゆきさん、Takeさん、山本ゆきこさんの3人。もともと丸岡さんの下で空間デザインを学んだ3人は、2003年に東京のペッパーズギャラリーで開催された展覧会など、お互いの時間をみつけては一緒に活動をしていらっしゃいます。こちらのグループは、前述の牧田さんと見留さんが「人間からの視点」に焦点をあてているのに対し、「建物からの視点」がテーマ。8色のロープを、のべ10数km分部屋に張り巡らせたり、無造作に柱を立てて、現在は住居として使われなくなった建物の、成長への想いを形にします。

平日日中は、それぞれデザインや設計などの仕事をしている3人。このプロジェクトに関わってみての感想や、意気込みを聞きました。
さとうさん「仕事の場ではクライアントの意図を汲み取ることが、いちばんの優先事項となるので、このプロジェクトにおける創作活動は、仕事の場ではあまりないことなので、面白いです。 」
Takeさん「ひとりでも多くの方にこの場にきていただいて、作品の前にたたずんで、作品を感じて欲しいです。」
山本さん「仕事では、常に新しいものを創り出すことが要求されます。あらかじめ存在するものを活かすこのプロジェクトは、仕事ではあまりないアプローチで新鮮です。」
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概観は周囲の建物と遜色なく「ここが廃屋?」と頭に?マークが浮かびましたが、一歩中に入って納得。歪んだ畳、ひびの入った壁…、時間を逆戻りした感覚に陥り、つい私もここに住んでいた家族を想像してしまいました。会場には靴を脱いでスリッパに履き替えて入ります。まるで他人のお宅にお邪魔しているみたい。そんな感じがとってもイイです。(イケダハナエ)

取材がてら、はじめて花咲町の辺りを歩いてみました。隣接するみなとみらいの雰囲気とは一変、ネコが気持ちよさそうに日向ぼっこをする姿が印象的な、昔ながらの住宅街といった感じがします。会期中は、ワークショップを随時開催!とのことで、アートを身近に、というプロデューサーの長嶌さん、丸岡さん、ならびに参加アーティストのあつい想いを感じました。桜木町へお越しの際には、ぜひ「花咲町」へ訪れてみてください。(澤田mito)


February 05, 2005

「市民リポーター養成講座」で修行!

2月5日、ウィング上大岡で行われた「一日限りの上大岡オープンカフェ」。実際に、見て、聞いて、味わって、「修行する」という盛りだくさんの「市民リポーター養成講座」に、はまことりから3名が参加して修行してきました!IMG_0571.JPG

*上大岡オープンカフェとは?上大岡オープンカフェとは、2月5日、ウィング上大岡2Fガーデンコート(ドトールコーヒー前)にて地域で活動する市民団体や各種団体が協力して、上大岡駅隣接の商業施設で交流イベントを実施する一日限りの催しです。当日は世界のお茶無料試飲コーナーや民俗芸能の紹介、地域のまちづくり活動などの紹介コーナーも用意されました。

■市民リポーター養成講座ってなんだろう?
「地域でのイベントは多いのですが、イベントによってどんな影響があったのか、など「その後」の情報はなかなか入ってきません。近くに面白そうな情報があったら現場にリポーターがいて、発信してくれたという思いから昨年「かんなび」というWEBサイトを立上げ、市民リポーターに記事を寄せてもらっています。また市民リポーター養成講座も開設しています。」とおっしゃるのはアリスセンターの川嶋さん。今回が3回目となる市民リポーター養成講座は、まちづくりフォーラム港南が運営する「ころBOX」と、アリスセンターが運営する「かんなび」が共同で実施されています。

■中川デスクから指令を受けて、市民リポーターが取材に奔走IMG_0581.JPG講座受講者は、約10名。講師の中川和之さん(時事通信社Web編集部)に、取材の心得やリポートってなに?といった基礎を伝授してもらい、早速「上大岡オープンカフェ」に取材に出向きました。朝10時に集合して午後5時には壁新聞を作り上げるという、盛り沢山の内容に受講者一同目を白黒させつつ着々と壁新聞を作り上げてきました。

■午後5時30分壁新聞無事完成!
終了時刻をややオーバーして、壁新聞が完成!出来上がった姿をみて「ちゃんと新聞っぽくなってる!」と我ながら感動。出来上がった壁新聞は、上大岡駅前郵便局の掲示板にそれぞれ一週間ずつ掲載され、「上大岡オープンカフェ」の模様をお知らせしていく予定です。この修行の成果が今後の記事に反映されるかどうかは???ですが、楽しい講座を開催してくださった皆様、本当にありがとうございました。(金子)
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February 02, 2005

ホイールとピンホールカメラの共通点って?

横浜トリエンナーレ2005の応援企画、スーパーピュア2005が、
プレイベントとして「ホイールアートプロジェクト」展(2月12日まで)を企画。
1月29日、寒波の来る前日。この展覧会に関連して行われた、
ピンホールカメラのワークショップをはまことりスタッフ2名でのぞいてきました!
ピンホールカメラの原理体験をとおして、昔の生活や絵画の流れにまで、
話しは広がったのです。


体験! ピンホールカメラ


■そもそもなんでピンホールカメラかっていうと
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さて、突然ですが「ホイールアートプロジェクト」展で、なぜピンホールカメラのワークショップなのでしょうか。車椅子のホイールカバーと写真に、どんな関係が? 答えは簡単。「だってピンホールで撮った写真て、丸いでしょ?」と、今回ワークショップを主催したNPO法人ザ・ダークルーム・インターナショナルの斎藤久夫さん。
スーパーピュアでは、2001年の横浜トリエンナーレでも応援企画としてイベントを開催しました。その時の「スーパーピュア2001」では、写真作品の展示がなかったのです。「写真作品もあっていいのでは?」と、かねてから斎藤さんが提案。今回の「ホイールアートプロジェクト展」では、「ホイールも丸いし、ピンホールも丸い」ということでワークショップをすることになったそうです。「ピンホールカメラは、誰でも使えるし、誰でも作れる。たとえ障害を持っていても、指一本動けば撮れるんです。簡単でおもしろいツールとして、とらえてもらえればいいですね」と斎藤さん。

(写真)今回の展示には、知的障害があるアーティスト、金島さん(「金島兄弟ピンホールカメラをもっておでかけツアーin中華街」に登場)のピンホールカメラで撮影した、かっこいい作品が展示されていました。


■カメラの中に入り込める?
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今回のワークショップで一番印象に残ったこと。それは、カメラの原理の体験でした。
直径150センチ程度の、四角い銀色の箱に入ります。まるで手品が始まりそう。この箱が、大きめのピンホールカメラということになります。箱の側面には一箇所、穴が。穴は初めはふさがっているので、扉を閉めると中はまっくら。本当に何も見えません。穴のふたが開くと、中にある紙に、外の景色が逆さまに写ります。かなり鮮明に写ったので、びっくり! 外の景色がリアルタイムでそのまま写るので、車とか歩いている人とか、動いているものは、どんどん画面を横切っていきます。写真というより映画を見ているよう。
この紙が、印画紙やフィルムだと、実際に写真がとれます。ピンホールカメラの中にすっぽり入り込んだような、不思議で楽しい気分でした。


■もとは絵を描くための道具だった!
私たちは、この原理にびっくりしたのですが、昔の日本ではこの現象は当たり前のことだったとか。というのも、昔は、家の雨戸が木でできていて、小さな穴が空いていることもよくあったそうです。その穴から、朝日などが差し込むと、障子紙に外の景色が同じ原理で写っていたのだとか。ワークショップは、年配の方から若者まで幅広く人気だそうですが、この原理には若者は驚き、年配の方は懐かしがる方が多いそうです。
 昔は当たり前だった自然の現象が、今は目新しく感じる。時がたつにつれ、自然の理から離れてしまったようで、ちょっと寂しい気もしました。
 さらに驚いたこと。「この原理は、もともとは写真を撮るための道具ではなくて、絵を描くために使われていたんですよ」(ダークルームスタッフ・近藤さん)とのお話。16世紀頃、キャンバスなどにこの原理で景色を写して、鉛筆などでなぞって絵を描いていたそうです。
 「ホイールアートプロジェクト」展の主催者のひとり、東京画廊の山本豊津さんは「写真の誕生が、20世紀の絵画の方向性に、大きな影響を与えた」と言います。「それまで写実表現が重視されていた絵画は、写真の誕生により、写実の表現がそれほど必要ではなくなってきたんです。そこから、抽象画がスタートしたんですね。ただ事物をきれいに描きとっておしまい、ではなく、描き手の内部を掘り下げいく方向になっていったんです」……カメラって奥が深い!
この展覧会でのワークショップはもう終了してしまいましたが、今後もダークルーム主催のワークショップは行われる予定です。興味のある方は、ホームページなどでチェックを!


●NPO法人ザ・ダークルーム・インターナショナル
www.thedarkroom-int.com


●参加者の方の感想
なんと千葉県から、このワークショップのためにいらした女性(職業・会社員)。
「おもしろかった! もともとピンホールカメラに興味があって、ネットで検索して申込んで参加しました。カメラの中身みたいな部屋では、原理を体験して理解できておもしろかったです」
原理の体験と、もちろんピンホールカメラで撮影もされたそうです。
神奈川在住のお友達と、横浜観光をして帰られるとのことでした!


■ネガティブをポジティブに 
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2月12日で終了してしまう、「ホイールアートプロジェクト」展。
まだ観ていなかった私は、こちらも拝見してきました。
「スーパーピュア」の、障害者のアート作品を展示する活動と、JOINTの「ホイールカバー」をデザインする活動とがなぜマッチングしたのでしょうか? 主催者のひとりである、東京画廊の山本さんに伺ってみました。
「車椅子って、基本的にマイナーな世界なんですよね。障害のためにあるため、マイナスイメージを浮かべやすい。でも、メガネってあるでしょ。メガネは今でこそおしゃれの道具になってるけど、元々は目の不自由さ=障害のためのものだった。そのメガネがおしゃれだったら、障害よりも、メガネそのものの素敵さに目がいきますよね。車椅子のホイールをアートできれいにすることで、ネガティブなイメージをポジティブなものに変えていきたいんです。『メガネをかけてみたい』と思うように、『車椅子に乗ってみたい』と思う。そこまで人々の意識をもっていきたいですね」
絵を描くということは、言葉を持つ以前からあった、人間の自然な行為。「アートをもっとフリーに考えて、自分を知る手がかりにしよう」が「スーパーピュア2005」のテーマだそうです。その一旦に触れられる、「ホイールアートプロジェクト」展。
ぜひぜひのぞいてみてください!


(写真)ホイールを模した大きな紙が、床に。好きに絵をかいて、気に入った部分をホイールに見たてることもできます。デジカメで撮影して、プリントアウトもしてくれますよ。


●「ホイールアートプロジェクト」展
【会期】2005年1月21日(金)〜2月12日(土) 
【時間】11:00〜18:00(ただし、日曜・祝日は休廊)
【会場】ヨコハマポートサイドギャラリー
【住所】神奈川区栄町5-1 横浜クリエーションスクエア1階
【TEL&FAX】045-461-3033
【E-mail】infomation@ycs-ap.com


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