北仲レポート①/ Art Autonomy Network [AAN]
「オルタナティブスペース(alternative space)」ということばをご存知でしょうか。横浜トリエンナーレ2005の参加アーティスト・桃谷恵理子さんが現在行なっている活動をはじめたきっかけも、イギリスで「オルタナティブスペース(alternative space)」ということばを見つけたことでした。
今回ご紹介するArt Autonomy Network [AAN] は、日本各地にあるオルタナティブスペースなど、「美術館でもコマーシャギャラリー(商業画廊)でもない」アート組織に焦点をあて、アート・アーカイヴ(芸術活動に関する資料)の収集や公開などをとおしてネットワークを形成する活動をはじめています。
横浜・馬車道[北仲WHITE]にあるAANの事務所にて、スタッフの方にインタビューさせていただきました。(インタビュー:2005年7月9日)
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↑インタビューにご協力いただいたAANのみなさん(左から、嘉藤笑子さん[RICE+]、小木戸渉さん[東工大学大学院生]、インターンの渡辺美輪子さん[武蔵野美術大学大学院生]、大友恵理さん[インディペンデント・キュレーター])
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はまことり:
AANの活動はどのようにはじまったのですか?
AAN:
それぞれアート関係で個別に活動していて、アサヒ・アート・フェスティバル2005のために一緒に企画を立てようと、今年の2月に集まったことがきっかけです。
武藤勇は名古屋のN-markとして、大友恵理はインディペンデント・キュレーターとして、嘉藤笑子はRICE+(ライスプラス/ 東京都墨田区向島にあった元米屋を改造して生まれたアートスペース。土地開発による立ち退き要請のため、今年5月29日をもってスペースとしての活動を終える)で、小木戸渉は東京ローカル・アートマップなど、去年のアサヒアートフェスティバル等をとおして、それぞれ違ったかたちで関わり合いがありました。
はまことり:
AANの活動は、アート・アーカイヴに焦点を当てているというところが面白いなと思います。アーカイヴに注目したのはなぜでしょうか。
AAN:
自分たちが今までやってきたようなアート活動は、コマーシャルギャラリー(商業画廊)や美術館とは違って、情報発信が難しく、また、活動を続けていくこと自体が厳しい状況にあります。美術館の場合、カタログにまとめたりできます。でも、オルタナティブに活動しているアート組織の多くは、運営することが精一杯で[記録]まではなかなか手が回らない。
そんな中、N-markがアサヒ・アート・フェスティバル2003の企画[ミーティングキャラバン]で実際に日本全国のアート組織を巡り、その翌年には[カフェライン]という、北海道から沖縄までいろいろなアート組織が持っているプロジェクト等を交換しあう企画を行いました。RICE+や大友もそこに参加したのですが、それまでアート組織同士がお互いどんな活動をしているのか知らないままだったのだけれども、それぞれの活動は小規模でも互いにつながることで大きな力となることを実感しました。こうした経験から、アーカイヴの収集等をとおしてアート組織のネットワークづくりを行おうと考えました。
はまことり:
それは、情報の「交差点」のようなイメージですか?
AAN:
自分たちがネットワークの中心にいる、というイメージではないです。アート組織それぞれがつながっていくのをサポートできたら、と思います。インフラ整備に近い感じです。
はまことり:
AANは、具体的にどのような活動を行なっていくのですか?
AAN:
主に4本の柱があります。アート・アーカイヴ、ラウンドテーブル、AANスタディーズ、ヴィデオ・コレクションです。海外から「日本の面白いアート活動を紹介して欲しい」という問い合わせは意外と多いのですが、小さなアート組織は面白い活動をしていても国内での認知度が低いので海外までなかなか伝わらないのが現状です。日本のオルタナティブ・アートシーンに関する総合的な情報提供をしていきたいです。アート・アーカイヴは、この事務所スペースで予約制という形で一般公開します。アートを学ぶ学生やアート組織に関わっている人にとっては、情報収集や交流の場として活用してもらえれば、と思います。また、一般の方には、コマーシャルギャラリーや美術館とは違うアート活動もあるんだよ、ということを知っていただく場を提供していきたいです。
はまことり:
9月のプロジェクト準備等お忙しい中、ありがとうございました!
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■Art Autonomy Network [AAN] は、アサヒ・アート・フェスティバル2005の一環として、9月にBankART Studio NYKでプロジェクトを行います。
「アート・オウトノミー・ネットワーク〜芸術の自律性を拡張するためのプロジェクト」
日時:9月2日(金)~9月25日(日)
※平日にアーカイヴ公開、金・土・日にイヴェントを開催。
会場: BankART Studio NYK (Studio 1)
お問い合わせ:AAN(Art Autonomy Network)
tel/ 080-5071-5703
FAX/ 042-562-2767
E-mail/ info@a-n-n.org
またAANでは、活動に興味を持って一緒に関わってくださるボランティアを募集中です!ご希望の方は、上記記載の電話かメールまでご連絡ください。
投稿者 澤田mito : July 21, 2005 06:09 AM
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