第2回交流カフェ@ZAIM1階、トリエンナーレステーション(2005.09.18)
引き続き、9月18日のレポート。場所をZAIMの1階、トリエンナーレステーションに移しての「第2回交流Cafe」のご報告をBonneがお送りします。
この「交流cafe」は、市民活動/ボランティア活動の支援を目的とした民間運営による機関である(というのは多分とても珍しいと思います)「横浜市市民活動支援センター」の主催により、定期的に行われている市民活動団体の柔らかい交流づくりの場だということです。
横浜市市民活動支援センター
http://www.npo-c.city.yokohama.jp/
第二回の今回のテーマは「NPO/市民活動とアート」。そこで、はまことりの運営母体である「横浜シティアートネットワーク(YCAN)」の推進委員長である羽月氏のコーディネイトにより、トリエンナーレ出品作家の岩井成昭さんと黒田晃弘さんをゲストに迎えて、今までの活動内容や今回の出品作品についてお話しいただき、その後は参加者の方々と食事と飲み物を囲んでざっくばらんに語り合いました。
さて、アーティストのお話の内容ですが、岩井さんは今回の出品作品である“MILLION MAMA”について説明してくださいました。

会場には林立する公衆電話。突然呼び出し音が鳴り、電話を取ると知らない誰かのお母さんの一方的な会話があったかと思うと次々に別のお母さんが電話に出て、別の話をする、という作品だそう。
これは、「母親というものは、いつもこちらが何かしらとりこんでいるようなタイミングの悪い時に電話をかけてきて、その内容もいつもマイペースでとりとめなのないものが多いので、こちらがイライラし邪見に扱ってしまって、電話を切った後に後悔する」という早くから一人暮らしを初めていた岩井さんの実体験に基づく体験であり、一人暮らしをして、母親との連絡手段が電話という形を取らざるを得ない人々に共通の体験が元になっているものだそうです。
そうなんですよねー。なんでもない母親の電話にイライラして、喧嘩になっちゃったこと、私もあります。と納得。そのお母さんから語られている人を想像するもよし。自分がその人になっちゃうもよし。お母さんの顔を思い描くもよし。うーん、実物(実声?)を聞いてみたいものです。楽しみです。
今回の作品は万人にいる「お母さん」の「声」に着目し、家族という最も近い存在である他人とのコミュニケーションに焦点をあてています。このために岩井さんは沢山の「おかあさん」に面会&インタビューし、それを再構成して作品化したそう。今後は、その「お母さんの声」を聞いた人たちの「声」を収集するプロジェクトも考えているとか。(このプロジェクトは同じくトリエンナーレ出品作家である桃谷恵里子さんが行うマンションの一室を使った展覧会にて12月に発表されるそうです。)
もう一人のアーティスト、黒田晃弘さんは北海道出身の似顔絵アーティスト。
描かかれる人と会話をしながら似顔絵という作品を作っていく作家さんで、対話から生まれる絵がその人をそのものを映し出していくというのは、参加者が作品の誕生に寄与する、という意味でも、自分が描かれてしまう、という意味でもスリリングです。今までに黒田さんは北海道の利尻島の人口1%(インターネットで調べた所、だいたい利尻島の人口は6千人ということでした)の顔を描いたこともあるそう!北海道では知らぬものなし。な存在だそうでミュージシャンと共演しながら似顔絵を描いたりと、異分野とのコラボレーションも多く行っているそうです。
今回のトリエンナーレでは来場者1000枚の似顔絵を描く!そう。
圧巻でしょうねー。
現在、横浜に滞在している作家さんでもあるので一緒に面白いことを何かやれることがあれば、やっていきたいということもおっしゃってました。
お二方の作品の見目はかなり違いますが、人との対話や出会いから作品を作る、というアプローチをとっているのが納得できるようなとても柔和な感じがしました。そのせいや会場の雰囲気のゆるさも手伝って、お二人のお話の後、話を聞いた方々が各々ごとにアーティストと対話をしている姿が印象的でした。黒田さんが描いた似顔絵すべてを一堂に展示してくれる場所を探している、というお話があった時には「どこかに必ずそういう場所があるはず。探してみますよ。」と協力の姿勢を投げかけてくださった参加者の声も小耳にしましたし。こうやって人と人とがつながりながら、作品が生まれていくのはよいものです。いい場所に居合わせました。ピタパンもおいしかったです。
これらの作品も今日のレセプションでこれらの作品もいよいよお披露目?楽しみです。
投稿者 Bonne : September 27, 2005 09:37 AM
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