奈良美智と「日本国憲法」
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奈良美智の描く少女はやぶにらみの無気味なキャラクターだ。これが何故共感を呼ぶのかというと、時代の雰囲気をぴしゃり現しているからだ。子どもは敏感で賢い。今の子どもが今の世の中をどう感じているか、繊細な感覚を持っている絵描きなら、物に囲まれた豊かさの中でハッピーな子どもの姿を描きはしない。
村上隆と並べて紹介されることが多かったので、単純にオタク文化のコマーシャリズムの文脈で語られていた。村上隆のキャラクターは不安を通り越して「暴走」を表現している。これもまた時代の雰囲気だ。だが、「暴走」はスピードダウンすると簡単に時代に追いつかれ消費されてしまう。
時代を反映すれば即現代アートかといえばそうではない。作品と観客のあいだにフィードバックのサイクルが生まれて、次の時代を創るエネルギーの源になる、そういう資質を持ったものが現代アートだ。そういう意味で奈良をはじめ横浜トリエンナーレ2005の作品群は、現代アートの良質なチョイスだということができる。
不安なまなざしで、しかし、奈良の女の子は力強く生きてやるぞという元気さもある。地に足を踏ん張って、けしてふわふわしていない。奈良さんとじかに会ってから僕は奈良キャラクターのファンになった。ファン心理とはすごいものでどんなに小さい絵でも奈良キャラを見つけだす。ネットの片隅で見つけたのは「映画 日本国憲法」のポスターだ。この映画のポスターに奈良を採用したディレクターはとてもセンスが良いと思う。
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「映画 日本国憲法」
憲法とは誰のためのものか、戦争の放棄を誓った前文や第9条をどう考えるのか。本作品は、憲法制定の経緯や平和憲法の意義について、世界的な知の巨人たちが語った貴重なインタビュー集。
監督は、 画家の丸木位里・俊夫妻を取材した『劫火-ヒロシマからの旅-』(1988)(米国アカデミー賞記録映画部門ノミネート)や、9.11のテロ後にノーム・チョムスキーにインタヴューした『チョムスキー9.11』(2002)を監督した、ジャン・ユンカーマン。
「映画 日本国憲法」上映会
日時:11 月12 日(土)午後2:00 ~
会場:スペースオルタ(新横浜)
入場券:500 円
主催:「映画 日本国憲法」上映実行委員会
お問い合わせ、お申し込み
yoffice@net-yokohama.gr.jp
「映画 日本国憲法」についての詳細
http://cine.co.jp/kenpo/index.html
投稿者 takahashi : November 3, 2005 04:52 PM
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