トリエンナーレ学校修了式
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12月10日(土)トリエンナーレ学校の修了式が「ZAIM」レクチャーホールで行われた。
横浜トリエンナーレ2005、キックオフの4月からほとんど毎週開講されたトリエンナーレ学校もフィナーレの前週にあたる10日、横浜市芸術文化振興財団理事、加藤種男さんを来賓に迎えて「修了式」を行い最終日を迎えた。
「トリエンナーレ学校」は、同じくZAIMに併設された「アーカイブルーム・横濱書園」「トリエンナーレ・スタジオ」「graf・カフェ」などとともに、川俣正総合ディレクターが仕掛けた「もうひとつの横浜トリエンナーレ」だ。地域と密着し、継続することをトリエンナーレの本質とする大きなシステムの中で、表舞台である本展を支えるエネルギー源としてのデバイス「ZAIM」。その中でもトリエンナーレ学校は、一番大きな原動力であるサポーターが、有機的にトリエンナーレに関わり、みずからの力を確認し最大限に発揮できるように考えられた、地味だが画期的なシステムだ。
そんなトリエンナーレ学校の「修了式」に、「シティ・アート」を提唱する加藤種男さんを来賓として招いたのは単なる偶然ではない。トリエンナーレのあり得べき形として、残された膨大な資料、ノウハウを継承する場である「ZAIM」の存続を確認したいという欲求が川俣正さんに大きくあったからだ。実は、その前々週のトリエンナーレ学校で川俣さんはほとんどキレかかっていた。トリエンナーレという国際展を成立させ、継続させるために必要なシステムとしての「ZAIM」の存在を、主催者のひとりである横浜市はまったく理解しない。引き継ぐ気がないならお終いにして引き上げる。とまで言って、聞いている私たちをハラハラさせた。
その後、川俣さんは粘り強く横浜市と折衝をして、ZAIM消滅を白紙に戻すところまで勝ち取った。「白紙」である。つまり、そこから先は「市民」が引き継ぐという決意と力を示さなければ、行政としても何もできないだろう。川俣さんから直接学んで来たサポーターと、それ以前から活動を続けて来たはまことり・YCANが担い手となるために、市民と行政をつなぐ位置にある芸術文化振興財団が一番大きな力となるにちがいない。財団はどう考えているのだろう? 財団の真意を確認するために加藤さんが招かれることになった。
もともと「シティ・アート」を提唱してYCANの名付け親である加藤さんは、尋ねるまでもなく、ZAIMを引き継ぐべきは市民だ、しかしそれはしっかりした組織としての力を持ったNPOでなければならない、と語った。それを受けてYCAN推進委員会の羽月さん、原さんは、すでにNPO設立に向けての準備を進めていて、今月中に総会を開き決議する予定であることを明らかにした。
ZAIM存続に向けて各人のスタンスを確認して、ようやく「修了式」の運びとなった。修了証を用意しました、という川俣さんの言葉に、そんな雰囲気でない学校だという認識のサポーターからは純粋な喜びの声があがった。「椅子の上に置いておきますから適当に持っていってください」にはさすがにブーイング、修了証は代表が川俣さんから授与されることになった。サポーターから川俣さんはじめキュレーターの方々への花束贈呈も突然行われ、お互い様というかっこうだった。
投稿者 takahashi : December 12, 2005 02:39 AM
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