Live GHOST at BankART 1929 YOKOHAMA
2006年2月5日は横浜にとって歴史的な夜となった。
この夜、馬車道にあるBankart1929ではアシッドフォークの伝説的存在であるバンド、GHOSTのライブが行われたのである。
'84年の結成より、路上ハプニング、即興演奏、寺院での演奏など常に音楽界に話題を提供して来た彼等、実に2年10ヶ月ぶり、待望の国内ライブである。彼等のパフォーマンスを目撃するため、200人のファンが集まり、会場は奇妙な熱狂で包み込まれた。結成当初は即興を中心として実験的な音楽を追究して来た彼等は海外で高く評価され、現在はアメリカを中心として活動をしている。また、ヨーロッパでのツアーでも多くのファンを魅了している。'99年には中国政府によるチベット弾圧を批判するアルバム「FREE
TIBET」を発売して話題を呼んだ。ヴォーカルやアコースティックギターを担当するリーダーの馬頭将器は、かつて中国大使館前で抗議の座り込みに参加したと言う。
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民族楽器、古典楽器などを使った彼等の音楽は、ある種宗教的な祭りのような風情を讃える。観客はその空間で、予定調和の日常から解き放たれてゆく。ふと以前チベットの中心的宮殿「ポタラ宮」で見たラマ教信者達の巡礼風景を思い出した。あのチベット人達の熱を帯びた目とむっとするような蝋燭の匂いが会場に蘇ったような気がしたのだ。チベットの酸素の薄い高山気候とどこか湿度が少なくからっとした馬頭の雰囲気がダブったせいかもしれない。GHOSTが結成当初からライブハウスで行われる音楽に異論を唱え、日本アングラ音楽界に染まらず独自の活動を展開して来た、というのも頷ける。GHOSTの音楽性はアングラミュージシャン達の中央線的なしめっぽさから逸脱しているからだ。
"音"だけでなく空間のエネルギーそのものを集約していこうとする彼等の実験は、ライトショーチームOVERHEADsとのコラボレーションによって新しい完成をみたのではないだろうか。
30歳から53歳までの7名のVJが参加するOVERHEADsは、トランス、ハウス、などのレイブ等で活動する照明集団である。近年国内のGHOSTのライブでは空間造形を担当する事が多い。彼等が使うリキッドライティングというOHPの上に水と油をのせて見せる手法は、デジタルだけでは表現できない有機的で濃密な空間を造り出す。築80年近くになるBankart1929の石造りの洋館の7メートル以上もある天井は、彼等の映像に埋め尽くされた。9台の映写機によって実現した上下左右、前後を覆い尽くすイメージと色の氾濫は、GHOSTの幻想的な音楽とともに私達の脳をシャッフルする。
この気持ちヨサは、反則かも。
記事:増山麗奈・画家 http://www.renaart.com/
写真:AQIRA TANAVE
投稿者 AQIRA : February 13, 2006 10:58 AM
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comments(1)
ホント、素晴らしいイベントでしたね!
せっかくヨコハマはこんな素敵な建物があり、それを市民が使えるんだから、これからもずっとずっとみんなが楽しめるイベントをしていかないと!
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