横浜の森美術展2「森林浴+アート」

9月1日から横浜動物の森公園予定地(横浜市緑区)で「横浜の森美術展2」が開催されています。まさに自然の森の中で行われる美術展です。横浜動物の森公園予定地は、JR横浜線中山駅から徒歩30分くらい、よこはま動物園ズーラシアの北、県立四季の森公園の西に位置します。このあたりは里山や緑地が多く残っており、会場もそのひとつの雑木林です。杉・檜・桑・楠・くぬぎなどさまざまな樹木が生え、鳥・トカゲ・バッタ・蜂・蝉・蟻なども観客を出迎えてくれます。
主催するのはGROUP創造と森の声で、昨年10月に行われた第4回 ZAIMサポーターズ・スクール「アート・プロジェクトと地域力」にパネリストとして講演いただいたアート・プロジェクトです。創造と森の声は、自然環境を活かした大きな森のアートスペースを市民活動の場として残し、森を再生すると共に創造のコミュニティを作ることを目的としています。作品制作・ワークショップ・シンポジウム・音楽コンサート・ダンスイベント・野外美術展の開催など、いつも自然との共生を念頭においたさまざまな活動が行われています。
「横浜の森美術展」としては去年に続く第2回展で、7カ国17名、アーティスト(8名)と美術大学の大学院生(9名)とのコラボレーションです。森のあちらこちらの切り株に異なった時刻が刻まれた「日時計」は、その時、その場所が輝く時計です。曇りと雨の日はお休み、木の葉が育って隠れるとやっぱりお休みという不便さと、偶然輝いた瞬間との出会いが幸福を感じさせるゆったりとした作品です。木の下に水溜りのように設置された鏡「コモレビ2」は、桑の枝葉からもれる日差しを受けとめ、葉の緑をいっそう輝かせる美しい作品です。樹と樹を赤い糸で編み結んだ作品「赤いゆらぎ」は、森に生息する巨大蜘蛛の巣のようです。ちゃっかりものの蜘蛛がそこに巣をはっていました。自然に垂れ下がった枝と生命の象徴の水を用いて「回生する森」を表現した作品は、元々そこに池があり喉の渇きを癒そうと木が首を伸ばしたかのように見えますが、実はリアカーでボランティアといっしょに何度も水をそこへ運んで人工池を制作した力作だそうです。丸太に取っ手を取り付けたたくさんの木製スーツケースの作品「旅する森」は、森を運ぶことができるファーストウッドです。作品の横に作家から「作品を家やどこかへ運び、到着した写真をメールしてください。」とのメッセージがありました。チップが撒かれたせいで枯れた木々の間を、樹皮を糸で縦に結びカーテンのように数多く配置した作品「こころね」は、枯れた木の声が聞こえてきそうです。幹の中腹になったサルノコシカケを得ようと長い手を伸ばした作品「森の怪物」、リングの上でアームレスリングの挑戦者を待つ作品「森からの挑戦」など、いずれも森の景観を活かし、森の素材を使い、自然と対話しながら作品展開が行われています。
この美術展では、作品制作の補助をはじめ、受付やガイドなど、1日平均20名ほどのボランティアが協力しているそうです。特に会場が駅や繁華街から離れた少々不便な所にあるため、買出しや昼食の用意、宿舎でのお世話などにもボランティアの力が発揮されているとのことです。
毎週土・日の11:00と14:00からは解説つきのアートツアーが実施されます。会期中ワークショップやコンサートも行われます。詳しくは以下をご覧ください。
【開催場所】横浜動物の森公園予定地(横浜市緑区)
【展示期間】2007年9月25日(土)~9月17日(月)
【主催】 GROUP創造と森の声
【URL】 http://www.morinokoe.jp/
あなたもふかふかの草と土のカーペットを踏みながら鳥や虫の声を聞きながら森の中を散策し、アートと出会ってみませんか。
(山岸泉)
投稿者 takahashi : September 6, 2007 02:06 AM
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