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December 01, 2007

市民とサポーターのための現代アート入門講座・ZAIMサポーターズ・スクール2007「マイクロポップの時代」



「横浜トリエンナーレ2008」は2008年9月13日開幕です。いよいよ2月には出展作家が発表され全貌が明らかになります。2005年の第2回展の後、「トリエンナーレ学校」を引き継いで、市民とアートのかかわりや、トリエンナーレサポーターのための講座を開催してきた「ZAIMサポーターズ・スクール」では、現代アートの基礎を学ぶ講座を企画しました。

→ ZAIMサポーターズ・スクールに関する今までの記事一覧

現代アートって何だろう? 必ず話題にのぼるテーマですが、10人いれば10通りの違ったイメージで語られます。長い歴史と多様な表現スタイルを持つ現代アートは、いままで明確に説明されていませんでした。今回講師にお招きする松井みどりさんは、著書『アート─“芸術”が終わった後の“アート”』のなかで、独特な視点から80年代以降の現代アートを読み解き、100年前から続く現代アートの俯瞰図を分かりやすく私たちに見せてくれました。

12月2日のレクチャーは、豊富な図版と、松井さん推薦の若手現代アート作家とのトークで、「お勉強」ではない、分かりやすい現代アートの歴史講座になるでしょう。9日は、前著では触れられていなかった日本の現代アートの系譜と、最新の動向について、2007年に水戸芸術館で開催された「夏への扉─マイクロポップの時代」展の話を中心に、やはり展覧会の画像と作家とのトークで楽しい時間としたいと思っています。

松井みどりさんは実は横浜在住。横浜生まれの例にもれず横浜が大好きという松井さんは「マイクロポップ」展の続編を横浜でやりたいというプランを暖めています。当日はその話も是非伺いたいと思います。

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ZAIMサポーターズ・スクール2007[アートの現場―見る、聞く、つくる]

■第2回
現代アートの系譜(ストーリー)「"芸術"が終わった後の"アート"」
12月2日(日) 16:30~19:30
講師:松井みどり氏(美術評論家)
   泉 太郎氏(マイクロポップ展参加作家)

■第3回
創造界隈の夏への扉「マイクロポップの時代、横浜」
12月9日(日) 16:30~19:30
講師:松井みどり氏(美術評論家)
   田中功起氏(マイクロポップ展参加作家)

会場:ZAIM 本館3階シアター
 横浜市中区日本大通34
 みなとみらい線「日本大通り駅」徒歩2分、JR根岸線・横浜市営地下鉄「関内駅」徒歩5分
申込・問合:メールアドレス info@ycan.jp  電話 070-5463-0441(原)

→ 詳細はこちらをご覧ください
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//////////松井さんの本の書評と展覧会レビュー(抜粋)//////////

 この展覧会は、1995年以降活躍する国内の若手アーティストが15名も参加し、その作品群に共通する特徴を見出そうとする、かなり野心的といってもよい企画である。参加している作家には、奈良美智や島袋道浩などよく知られている者も多い。ある種の傾向として私たちが感じ取っていた傾向を顕在化させているために、過去に類似の展覧会がなかったかどうか確認したくなるほどである。しかし、そうした展覧会はおそらくなかったのではないだろうか。

→ 「夏への扉──マイクロポップの時代」(アートスケープ/住友文彦)


 アメリカの現代美術を概観した松井の著作『アート──“芸術”が終わった後の“アート”』(朝日出版社、2002)では、日常性の発見、具象絵画の台頭、未成年的な感性、マイナーな立場など、マイクロポップ宣言と響きあうコンセプトがすでに抽出されている。二つの本では、現代美術の動向を三世代に分類するが、日本とアメリカの第一世代、第二世代の方向性はズレをもつ。だが、第三世代は国境を越えて共振している。また同書で言及された数少ない日本人の奈良美智、杉戸洋、落合多武は、「夏への扉」展にも選ばれた。マイクロポップとは、日本的な伝統に回収されるものではなく、未来のわからない世界において名もなき個人がサバイバルしていく状況を共有するという同時代性の産物なのだ。

→ 世界の片隅で震える松井みどりのまなざし(アートスケープ/五十嵐太郎)

  


投稿者 takahashi : December 1, 2007 05:31 PM

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